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朝が苦手な方に、朝入浴のススメ

朝起きた時、頭は目覚めても、身体はまだまだ目覚めていないことが多いものです。

 

これは、寝ている間は、身体の臓器も最低限のエネルギーで機能するようにお休み状態になります。すると血圧・体温が下がり、明け方には筋肉が冷えて、身体が動かしづらく感じます。

 

もともと低体温や低血圧(血流不全)の方は、さらに起床時は辛く感じることでしょう。

 

永田勝太郎医師は、そんな方には、朝風呂をおすすめしています。

 

ぬるめのお湯から、徐々に熱いお湯を入れていきます。鼻の頭に汗をかくくらいぬくもったら、今度は冷たい水を入れていきます。

 

これを数回くり返す頃には、すっかり身体も心も目覚めています。

湯冷めしないように、ゆっくりたっぷり浸かります。

入浴剤(炭素系)を使ったり、お湯の中で瞑想をするのもよいでしょう。

 

それから、大切なのは、お風呂から出てくるときに、足元や手首などに冷水シャワーをかけて皮膚を刺激しましょう。末梢の血管が締まり、湯上がり後の血圧の低下を防ぎます。

夜お風呂に入る場合も、同様の入り方をおすすめします。

 

(参考文献:永田勝太郎 著 『見えない病気「低血圧」その診断と治療」佐久書房, 1995)